中耳炎の症状は痛み?頭痛?痛すぎるときの応急処置は!?
耳がなんだか変だなと思ったときは中耳炎かもしれません。
- 中耳炎の症状がどんなものがあるのか知りたい
- 中耳炎がなぜ起こるのか知りたい
- すぐに病院に行けないときの痛みの応急処置について知りたい
そんなあなたのために、今回の記事では中耳炎の症状と応急処置について紹介します。
中耳炎はどうして起こる?
中耳には空気の抜け道である耳管というものがあります。
山の上など、高いところに移動した時に音の聞こえが悪くなったり、音の聞こえが良くなったりするのは耳管の空気の通りに関係しています。
そして、耳管は鼻と喉の中間に位置する鼻咽腔と繋がっており、この耳管に細菌が入り込むと中耳炎になります。
耳管から炎症が進んでいき、鼓膜の内側の中耳という空間内に細菌が入り込み、炎症を引き起こすことによって発症します。
風邪やインフルエンザの合併症として中耳炎が発症すると、熱が下がりにくくなり、完治が遅れることが多くなります。
中耳炎の症状
風邪やインフルエンザなどで鼻水が出ている時、耳に痛みを覚えることがあります。
この場合、中耳炎を引き起こしている可能性が高いです。
中耳炎では炎症による痛みがあります。
また、炎症によって腫れが生じ、圧がかかって耳管の空気の通りが悪くなると中耳炎の痛みは激痛になってきます。
中耳炎は耳の症状ですが、ときに頭痛などを生じることがあるのは耳が頭に近いということもありますが、このような耳管の詰まりも関係しています。
風邪やインフルエンザなどで強い頭痛が引き起こされる場合、中耳炎を引き起こしている可能性が高いと考えられます。
また、中耳炎は大きく急性中耳炎と滲出性中耳炎に分けられ、それぞれ症状は異なります。
急性中耳炎
急性中耳炎は耳に痛みがありますが、両耳ではなく、片耳に痛みを生じることが多いのが特徴です。
急性中耳炎が風邪を引いている時に合併症として現れやすく、耳痛や頭痛の他、耳鳴り、耳垂れ、鼻水などをともなうことが多いです。
急性中耳炎は飛行機の利用時、気圧変化に耳管が対応できずに引き起こされることもあります。
この場合、耳痛や頭痛に加え、耳が詰まっているような感覚が症状として現れます。
耳抜きや唾を飲み込むなどですぐに治ることもありますが、何日も症状が改善されないということもあります。
滲出性中耳炎
滲出性中耳炎は鼓膜の内側に滲出液が溜まることによって引き起こされる中耳炎です。
滲出性中耳炎は自覚症状が少ないのが特徴であり、耳痛や頭痛はそれほど強くは出てきません。
しかし、滲出性中耳炎は進行すると耳が詰まっているような感覚、耳が聞こえにくくなるといった症状が現れ始めます。
滲出性中耳炎は痛みが少ない、あるいは痛みがないので、危機感を持たずに放置しているという方も多いです。
しかし、滲出性中耳炎が進行すると治療のために鼓膜の切開手術が必要になることもあります。
耳に違和感がある場合、早めに耳鼻科で診てもらった方がいいでしょう。
中耳炎で耳が痛いときの応急処置は
解熱鎮痛剤
中耳炎の応急処置としては解熱鎮痛剤がもっとも効果的です。
中耳炎は自己治癒することもあるので、解熱鎮痛剤で痛みと熱を抑え、しばらく様子を見るのもいいでしょう。
ドラックストアでは小児用のアセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤が販売されており、これを家庭に常備しておくとさまざまな場面で重宝します。
解熱鎮痛剤の効果は数時間に持続するので、休日や夜間に中耳炎の症状が現れた時、翌日の診療時間までの一時しのぎとして使用することもできます。
なお、解熱鎮痛剤を使用する場合、用法と用量はしっかりと守りましょう。
解熱鎮痛剤をたくさん使ったところで、すぐに痛みや熱が治まるということはありません。ま
た、子供に大人の解熱鎮痛剤を使用すると体温が下がり過ぎてしまい、症状が悪化したり、その他の症状が発現することもあるので注意が必要です。
解熱鎮痛剤は1回から2回の使用に留め、それで改善が見られないようであれば耳鼻科の診療を受けるようにしましょう。
即効性を求める場合、解熱鎮痛剤は錠剤タイプではなく座薬タイプの使用をおすすめします。
座薬タイプの解熱鎮痛剤は腸から直接成分が吸収されるので、錠剤タイプよりも効き目が早く現れます。
体を起こしておく
子供の体の調子が悪くなった時、とりあえず寝かせるという方法を取る方も多いでしょうが、中耳炎では横になるのはあまりよくありません。
横になると耳の血管の血流量が増加し、鼓膜の圧迫が促進され、中耳炎の症状が悪化してしまうからです。
中耳炎の発症時はできるだけ体を起こしておくのが望ましいです。
中耳炎の症状が出ている時はできるだけ立つか座るかして過ごした方がいいでしょう。
また、夜間も睡眠時もできるだけ上体を起こした姿勢で休むことをおすすめします。
具体的には、少し高い枕を使ったり、頭から背中の下に毛布を敷いたりなどです。
冷やす
中耳炎は中耳にある耳管の炎症によって引き起こされます。
他の炎症と同じように、中耳炎も冷やすという方法が応急処置として効果的です。
冷やすことによって血管が収縮し、耳管の炎症が緩和され、鼓膜の圧迫が改善されます。
応急処置として冷却をする場合、耳の後ろや首などに保冷材、冷却材、冷やしたおしぼりなどを当てます。
この際、冷やし過ぎると頭が痛くなることがあるので注意しましょう。
保冷剤や冷却材を使用するのであれば、タオルなどに包んで温度調整を行います。
また、体を冷やすとその後、体が温まる過程で痛みを感じやすくなります。
冷却後は風当たりのいい場所、冷房の効いている場所などに移動すると、体温上昇にともなう痛みを抑えることができます。
まとめ
中耳炎の症状と応急処置については分かったでしょうか。
鼻水が出るような風邪を引いたときに耳に違和感があれば中耳炎になっている可能性は高いです。
なるべく早く治療を始めると、治りも早いので診てもらうようにしましょう。
もし病院に行けないときに痛みが我慢できないなら、応急処置で耐えてから病院にいきましょう。
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