アルコールは蓄膿症にどんな影響を与えるの?関係ない?
アルコールを飲むと鼻がつまってしまうことがあります。
アルコールって蓄膿症になにか影響を与えているのでしょうか。アルコールと蓄膿症の関係についてまとめてみました。
蓄膿症とアルコールの関係は?
蓄膿症のときに、お酒を飲んでもアルコールからの影響はないのでしょうか。
結論から言うと、お酒がこの病気に悪い影響をもたらすという事実は確認できてはいないようです。
しかし、やはり病気のときにはお酒を飲むのは控えるべきであることには変わりありません。蓄膿症になると、体全体の機能をコントロールしている自律神経に支障をきたすということが確認されています。
アルコールもまた、自律神経に作用するとされています。
蓄膿症で自律神経が弱まっている状態のところにお酒を摂取すると、自律神経の乱れが更に大きくなり、精神が不安定になったり、異常な興奮や不眠、ひどいだるさを引き起こしたりするという影響が考えられます。
さらに鼻づまりの状態はアルコールによって悪化させてしまうことも分かっています。
アルコールを飲むと血行が一時的に増加してしまい、粘膜が腫れやすくなり、鼻づまりがひどくなってしまうのです。
蓄膿症の治療薬とアルコールの関係は?
また蓄膿症の治療として投薬治療を行っている方は、お酒に更に注意が必要です。
投薬治療には主に抗生物質が用いられますが、この抗生物質のうち、セフェム系という抗菌剤はアルコールとの相性が悪いと言われています。
セフェム系の抗菌剤を投薬しているところにお酒を摂取すると、酔いが急激に回ってしまい、悪酔いの原因となるのです。最悪の場合には、急性アルコール中毒になってしまう場合もあります。
これは、日常的にお酒を飲んでいる人でも起こり得る症状ですから、お酒に強いからといって安心してはいけません。
また、市販薬の場合でも、セフェム系の薬と同等の成分が配合されていることもありますから、蓄膿症の薬を服用しているときの飲酒は極力控えた方がいいと言えるでしょう。
どうしてもお酒を飲みたいという方で、ワインならば良いのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
ワインに含まれるポリフェノールには抗菌作用があるので、風邪のときなどはホットワインを飲むといいと聞いたことがあるかもしれません。
確かにワインには抗菌作用もあり、アルコール度数も極端に高いわけではないので、アルコール度数の高いお酒を飲むよりも安全である感じがします。ですが、ワインでもお酒には変わりありません。
また、ワインに含まれる抗菌作用が蓄膿症に対しても作用するかどうかは定かではなく、それよりも、薬との飲み合わせで副作用が出てしまうことの方が心配されているのです。
このように、どんなお酒であっても、蓄膿症の治療をしているときには控えることがベストです。
しかし、禁酒が多大なストレスとなる場合には、自己判断はせず、医師に相談して飲酒の日を設けるなどするといいでしょう。
最近のコメント